【統率者】イロアスの信奉者、カレムネについて考える

ご存知無い方の為にまずは表題のカレムネさんについて。

イロアスの信奉者、カレムネ WR2

伝説のクリーチャー - 巨人・兵士

二段攻撃 警戒

あなたが点数で見たマナコストが5以上のクリーチャー呪文を1つ唱えるたび、あなたは経験カウンターを１個得る。

イロアスの信奉者、カレムネはあなたが持つ経験カウンター１個につき＋1/＋1の修整を受ける。

統率者2015に収録された新たな伝説のクリーチャー。

スポイラー公開時にわりと早くから出てた方なんですが、第一印象は『弱い』でした。

赤白という統率者戦においてアドバンテージを取るのが難しいとされている色に加え、除去体制も回避能力も持たない脳筋クリーチャーなため、デッキ構築によるバックアップが必須であり、特徴である経験カウンターにより恒久的な修整は得られるものの、その誘発条件がさらにデッキ構築に制限をかけてしまうものであることもマイナスだと思います。

ただ、それで『弱いから使わない』と切り捨ててしまうのは勿体ない気がします。
仮にも統率者用のセットに収録された伝説のクリーチャーなんだから、使い方を工夫してやれば何とかやれるんじゃなかろうかと。

そんなわけで、まずは相性の良さそうなカードを探してみることにしました。

条件である【点数で見たマナコストが5以上のクリーチャー呪文】。
4マナでジェネラルを召喚して、次のターンから殴る前に5以上のクリーチャーを叩きつけて強化しながら殴る。というのが公式のコンセプトなんでしょう。

確かにそれはそれで楽しそうですが、どうしても1ターンに1アクションしか取れず、メイン2でのアクションや、他のプレイヤーへの干渉ができなくなってしまいます。

つまり、カレムネを主軸に戦う際は【点数で見たマナコストが5以上のクリーチャー呪文】を【低コストで唱える】事が求められる訳です。

それを可能とする能力が、20年以上続くMTGの歴史を遡ってみると3つ出てきたのです。

それが【召集 】【想起】【待機】です。


◎召集

基本セット2015に再録されたキーワード能力なので、一番馴染み深いのではないでしょうか。

Angel of Salvation / 救済の天使 (６)(白)(白)
クリーチャー — 天使(Angel)
瞬速、召集（あなたのクリーチャーが、この呪文を唱える助けとなる。この呪文を唱えるに際しあなたがタップしたクリーチャー１体で、(１)かそのクリーチャーの色のマナ１点を支払う。）
飛行
救済の天使が戦場に出たとき、好きな数のクリーチャーとプレイヤーの組み合わせを対象とする。このターン、それらに与えられる次のダメージを５点、あなたが望むように割り振って軽減する。
5/5

コストが高いクリーチャーを低マナで唱える事ができますが、そのために複数体のクリーチャーを用意せねばなりません。

トークンを並べる戦略ならば、同じ赤白ジェネラルの【覇者、ジョー=カディーン】の方が能力的なシナジーもありますのでカレムネのデッキではちょっと使いにくいかもしれませんね。


◎想起

ローウィン・モーニングタイドの頃のキーワード能力です。
CIＰを主軸にしたローウィン産の想起はコストが軽く、カレムネとの相性も良好かと思われます。

Ingot Chewer / 鋳塊かじり (４)(赤)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
鋳塊かじりが戦場に出たとき、アーティファクト１つを対象とし、それを破壊する。
想起(赤)（あなたはこの呪文を、その想起コストを支払うことで唱えてもよい。そうした場合、戦場に出たときにこれを生け贄に捧げる。）
3/3

特に上記の鋳塊かじりは1マナでアーティファクトを１つ壊しながら、カレムネの経験値を稼いでくれる最高のパートナーになれそうです。


◎待機

時のらせんブロックで収録されたキーワード能力。
待機が明けた時にマナコストを支払うことなく唱える事ができるので、上手くタイミングを合わせると1ターンで複数回経験値を稼ぐ事も可能かと。

Ivory Giant / 象牙の巨人 (５)(白)(白)
クリーチャー — 巨人(Giant)
象牙の巨人が戦場に出たとき、すべての白でないクリーチャーをタップする。
待機５ ― (白)（このカードをあなたの手札から唱えるのではなく、(白)を支払うとともにそれを時間(time)カウンターが５個置かれた状態で追放する。あなたのアップキープの開始時に、時間カウンターを１個取り除く。最後の１個を取り除いたとき、それをそのマナ・コストを支払うことなく唱える。それは速攻を持つ。）
3/4

懸念事項としては、唱えるタイミングは基本的にアップキープになってしまうため隙が大きいという事でしょうか。

唱えたときにカレムネが居なくなってしまっていては意味がありませんからねぇ。


このようにカレムネと相性の良い能力が3つも出てきました。探せばあるもんですね。


…ところがです。
本当に探せばあるもんですね。

正にカレムネの為に刷られたようなカードを見つけてしまったのですよ！

もちろんデッキ構築に多少制限はかかりますが、1ターンに複数回経験値を稼げ、しかも戦場に残るものです！

その名は…【吹き荒れる潜在能力】！！

Possibility Storm / 吹き荒れる潜在能力 (３)(赤)(赤)
エンチャント
プレイヤー１人が自分の手札から呪文を１つ唱えるたび、そのプレイヤーはそれを追放し、その後、自分のライブラリーの一番上から、それと共通のカード・タイプを持つカードを追放するまでカードを追放し続ける。そのプレイヤーはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。その後、そのプレイヤーは吹き荒れる潜在能力により追放されたすべてのカードを自分のライブラリー の一番下に無作為の順番で置く。

手札から唱えた呪文を追放して、同タイプの呪文がめくれるまでライブラリーをほって行き、めくれた物を唱える。

極端な話、デッキのクリーチャー呪文を5以上に統一しておけば、潜在能力を貼ってクリーチャー呪文を唱える度に、カレムネの経験値を2回ずつ稼げるって寸法でさぁ！

白はエンチャントサーチに優れた色。
しかも張れさえすれば、自身の能力によってエンチャント破壊を避けられる可能性もある！

お！なんかデッキ組めるかも？

と、言うわけで少し考えてみます。
もしも形になったら続きを書くかもしれません。

何か意見等ございましたら何なりと。